木の家で暮らそう
  1. 人にやさしい室内環境

  2. 日本人は木の家が好きである。
    これに、反論する人は少ないと思う。
    最近は、新建材を多用して室内に本物の木材が使われる事が少ないが、新建材に印刷されている柄は木目が圧倒的に多い。
    木が嫌いならわざわざ木目を印刷しないだろう。
    新建材は無垢の木材の欠点を無くした商品として使用しているが本音は安いからである。
    ハウスメーカーの商品でも高級な商品ほど無垢の建材が多く使われている。

    人は新緑の林の中を歩く時に、何とも言えぬ安らぎを感じ心があらわれる様に感じる。
    それは、視覚による効果だけでなく樹木から放出される物質によるもので、フィットンチッドと呼ばれる物質である事が知られています。
    その他にもテルペン類等の製油分、ヒノキチオール等が人にとって有効な効果をもたらす物質だと言われています。

    樹種によっても異なりますが、精神安定効果、殺菌、防腐効果のほかに呼吸器系・循環器系・高血圧の治療に薬用効果があるようです。

    室内に木材を使用した時に木目が精神安定効果に役立つと報告されています。印刷では作れない節や木目が1/Fのゆらぎで視界の中で木部の割合が40%〜45%くらいが効果が高いようです。 森林浴・癒しの効果


  3. 木材の暖かい?

  4. 真冬に鉄の棒を素手で握る事を想像してください。
    凄く冷たい、ですよね。
    では、木の棒の場合はどうでしょう。
    鉄に比べたらずっと冷たくないですよね。
    私たちは、経験上誰でも知っている事です。
    でも、鉄の棒も木の棒も同じ温度なのです。
    では、何が違うのでしょう。

    実は、熱の伝わる速さが違うのです。
    焼けたフライパンを持ったところを思い出してください。
    手で持つ柄の部分は、鉄ではなく木で覆われています。
    そうなんです。木は鉄よりも483倍もb熱の伝わる速さが遅いのです。木は、夏の暑さ・冬の寒さを伝えない優れた素材なのです。

    あなたは今床の上に寝転んでいます。床は、何の素材で出来ていますか。
    木の板、畳、ジュウダン、でしょうか。
    鉄板やコンクリートを想像した人は?
    たぶんいないと思います。
    人は硬くて熱の伝わるのが早い素材は、快適と感じないのです。
    木のフローリングや畳は、体温を奪うのがゆっくりなので人にやさしい素材なのです。
    直接触れていなくても輻射により熱は移動します。
    壁や天井も熱の移動の遅い素材、熱伝導率の遅い素材が快適さを高めてくれます。 熱伝導率


  5. 素材の肌触り

  6. 木よコンクリート、杉の無塗装の床とキズがつかないハードな塗装をした床の肌触り感。 どちらが心地よいでしょう。 これは私の私見ですが、人は呼吸する素材、調湿出来る状態の物の肌触りが好きなんだと考えています。
    床の場合は、手入れのことキズのことを考えて堅木が使われることが多いのですが、肌触り・暖かさは杉や桐などの柔らかい素材のものの方が、素足で生活する日本人には快適です。

  7. 木の調湿作用

  8. 木は、調湿機能があり住む人に快適な方向に湿度を調整してくれます。
    内装に木を調湿機能を防げない状態で使用すると効果が高くなります。
    また、外断熱などで壁体内も通気できる工法の場合は建造材・端柄材の木材の調湿機能が働きますのでさらに有効です。
    木造で家を作っても内装にビニールクロスを張ったり、気密をとるために気密シートを張ってしまうと調湿機能は、期待できません。 さらに乾燥のいいかげんな材木を合板やビニールで覆ってしまうと木材が乾燥する時に吐き出す湿気が壁体内にこもり結露原因やカビ・腐朽の原因になってしまう事もあります。
    木は、調湿機能の高い素材ですが使い方を間違うと短命な家になってしまいます。

    傾斜地に家をつくる場合等にとくに多く被害が出やすいのが床下の土が湿って土台・大引き・柱などを腐朽させてしまう例です。床下の防湿工事がしっかりされていないのが原因です。
    上方のところの水分が下方の家の床下に出てしまうためですが住んでいる人が気づくのは、床がふわふわするなどかなり木材が腐朽してからです。
    先日改修したお宅では、築8年で床下の土台に針を軽く刺したところ2cmも入ってしまいました。
    10.5cmで表面から2cmだと残り6.5cm角の断面で家を支えている状態です。
    木は、乾燥状態に保てば1000年以上でも強度は保てます。
    長所と欠点を理解し長所をうまく引き出してあげましょう。


  9. 木を知ろう

  10. 家を作る時に木の長所を発揮するのも、欠点が出てしまうのも材料の含水率に大きく影響されます。
    短所 ・乾燥する過程で含水率30%より下がると収縮がはじまり割れ、ねじれ、寸法の変化がおきる。
    ・含水率25%以上だと腐朽菌が繁殖しやすくなり20℃〜30℃でもっとも繁殖しやすい。
    長所 ・調湿機能がある。
    ・熱伝導率が低い。
    ・人に有効な効果がある。(薬用性・親和性)
    ・吸音性・防虫性がある。
    ・耐久性が高い。
    ・乾燥すると強度が高くなる。
    熱と強度木材の含水率と収縮
  11. 木材の乾燥

  12. 木材は、乾燥することで木材の長所が初めて発揮されます。
    家をつくる時に昔は、伐採した木を乾燥させ製材し、さらに乾燥させた後に狂いをとり(2年〜3年天然乾燥)家を建てました。
    現在は、伐採して製材・完成まで半年未満なんていうことも珍しくないようです。
    安く・早く家をつくるだけを考えて未乾燥な材料(グリーン材)で家をつくると木の長所は、ほとんど期待できずに短所だけが目立ってしまいます。
    こんなことを避けるため集成材の柱・梁を使うようになり木材の欠点をカバーするようになりました。
    当社でもホワイトウッドの集成材をしようしていました。(未乾燥材より値段が高い)

    数年前から人工乾燥させた木材(KD材)がやっと市場に出回り始め、無垢材嗜好の業者が使っています。
    当社でも出来れば無垢の国産材の桧・杉を採用すべく乾燥材の研究を始めましたが、品質は?という状態です。
    人工乾燥機に入れているのは間違いないのですが、乾燥技術が未熟な事と、そもそもなぜ費用を掛けて乾燥させているのかよく理解していない人が多いのです。
    KD材には、含水率が印字されるはずですが、表示されているものはほとんど出回っていませんでした。
    工場見学にいくと含水率が30%を超えている(まだ収縮が始まっていない)材料でもKD材として出荷されている状態です。
    こんな材料を使うことは出来ませんので集成の柱を使い続けていました。
    梁材に関しては、北米産ですが、無垢のダグラスファー(米松)で含水率18%以下(表示はD20)のドライビームの工場見学に行き品質管理の状態を確認し採用(数年前より)していました。

    ホワイトウッドももちろん構造用集成材として国が認めている樹種ですが、より耐犠牲・耐腐朽性の高い樹種で長寿命な家づくりをしたいと探していました。(通し柱には認められていない。)
    住宅金融公庫の仕様書には、次世代省エネルギー基準の家に使用する構造材は含水率20%以下の乾燥した材料を用いる。と明示されています。 しかし、24時間暖房する家の中では、木材の平衡含水率は、年平均で13%(北関東)になることが予想され含水率が重要なポイントとなります。

木材の含水率

各部位の含水率

グリーン材・KD材・人口乾燥材

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